ブライダル・プレイヤーのお仕事

ホテルやレストラン等で執り行う結婚披露宴で演奏するお仕事です。

人が人生の中で一番輝いている時間に立ち会うことができる華やかな席での演奏です。

自分のライブやコンサートとは違い、あくまでも主役は新郎新婦のお二人とゲストの方々。私たち奏者は、裏方的な、スタッフの一人としての立ち位置になります。

事前に披露宴の進行表やリクエストリストなどをいただくのですが、リクエスト曲が大量にあり、正直なところ、事前の準備が大変な時もあります。でも、披露宴中のお客様の楽しそうな笑顔を見ながら一つの披露宴が終了した時は、お仕事した感があって達成感を感じ、新郎新婦のご家族からお礼を言われるととても嬉しい気持ちになります。

こんな景色の良い会場で演奏することもあり、こちらの幸福感まで高まります。この会場に初めて来られたお客様たちは必ず「わぁ〜すごい素敵〜!」と歓声を挙げられます。特別な華やかな会場で、美味しいお料理をいただきながら幸せな新郎新婦を囲んで過ごす3時間ほどの時間は宝石のようなひと時ですね。

披露宴での演奏はタイミングが命!

新郎新婦の入場や退場、乾杯やケーキ入刀等のタイミングに合わせて演奏を開始したり、フェイドアウトしたり、司会者さんのお話を聞いて演奏を控えたり始めたり、それこそ、その場の空気を読みながら演奏することがとても大切。それは何かの精神に似ている。そうなんですね。ジャズの精神にとてもよく似ている。ジャズも、他のミュージシャンが何をやっているかを聴きながら、考えながら演奏します。タイミングも周りの人に合わせたり合わせなかったり。そんな精神が披露宴の仕事にも役に立っていると感じることが多いです。だから、ジャズミュージシャンの皆さんはこの仕事、とっても上手ですよ(笑)

短い時間の中に新郎新婦や家族や友人たちの凝縮されたストーリーがあって、ついつい感情が入り込んでしまい、お手紙朗読の時にもらい泣きしてしまうこともしばしばです。

幸せのオーラの中で演奏できる素敵な仕事だと思います。

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この記事を書いた人

tomoyo atsumiのアバター tomoyo atsumi Jazz Pianist / Composer

音楽学校で30年間にわたり講師を務めてきた経験をお伝えするために当サイトを執筆、運営しています。ポピュラー・ピアノやジャズ・ピアノを弾けるようになるために取り組んできた方法や知識を中心に読者の皆さまのお役に立つ情報を公開しています。

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