いよいよコードの勉強ができるんだね!うれしいな。
でもコード・ネーム覚えるの大変そうだなぁ・・・・
丸暗記しようと思うと難しい・・と言うか、
いつまでも覚えられませんが、コードの構成音とコード・ネームの仕組みのルールを理解できれば簡単に覚えられますよ!
ここでは、コード・ネームを覚えるために必要となる事柄をまず説明しますね!
英音名
コード・ネームは、C7とか、Cー7とか、F M7とか、Bm7とか、英語のアルファベットと数字の組み合わせで出来ている記号ですね。これらのそれぞれの部品にどんな意味があるのかを知ることでコード・ネームは簡単に覚えられるようになります。
何度も言いますが、丸暗記しようと思ってもコード・ネームはいつまでも覚えられませんよ!
英音名でコードの一番下の音を表している
コード・ネームにおいて、最も目立つ部分が左側のアルファベットの文字です。この文字が、コードの一番下の音を表しています。
コードの一番下の音をルート=root(根音)と呼びます。
白鍵の英音名
まず、ピアノの白鍵の英音名を覚えましょう!
黒鍵の英音名
黒鍵は基本2種類の英音名で表すことができます。
例えば、ドとレの間にある黒鍵を表す場合、ドが半音上がっている音として表すか、レが半音下がっている音として表すか、どちらかの選択になります。
ドが半音上がっている表記だったらC#、レが半音下がっている表記ならDb となります。(#やbは、下記のように本当はもう少し右上に付きます)
ちなみに、#が元の音の高さより半音上がる、bが元の音の高さより半音下がる記号です。
音程=音と音との幅(間隔)
次に知っておくべきことは、音と音との間の幅の表し方です。
それを音程と言います。
あ〜段々難しくなってきたぞ・・・
大丈夫大丈夫!ここを覚えたらコード・ネームが楽に覚えられるよ!
いっぺんに覚えるのは大変なので少しずつ勉強して覚えましょう!
なぜならば、コード・ネームの右側のスペースの数字は、ルートと他の音との音程を表している数字だからです。
音程の数え方
音程は度数で表します。同じ高さの音同士を1度と数え始め、音と音との幅(間隔)を数えます。具体的には、音と音の間の線と間の数を数えてください。
まずは白鍵上の音の組み合わせの音程を覚えましょう
ド(C)と白鍵上の他の音との音程を数えましょう。
音程は、その響きの特徴によって種類が分けられます。その響きの違いによって、コード(和音)の響きの聞こえ方も変わってくるわけです。
上記の音程は次のような種類に分けられます。
完全とか長とかってどう言う意味があるの?
いい質問ですね!理屈をいうとちょっと難しくなりすぎるので、ここでは聴いた感じ(聴感)による種類分けだと思っていていただければいいです。完全というのは2つの音の響きがクールで無機的な感じ、長というのは2つの音の響きが明るくまろやかな感じ。ですね。
完全一度はユニゾン=unison , 完全8度はオクターブ=octave と呼ぶことが多いです。
その他の種類の音程
他にも音程の種類があります。
完全音程が半音広くなると増音程に、半音狭くなると減音程と呼ばれます。
長音程が半音狭くなると短音程と呼ばれます。
短音程が半音狭くなると減音程と呼ばれます。
種類は、このように変化します。
このような音程の種類分けと呼び方が、コード・ネームにつながっています。
メジャー・スケール上で考える
音程の種類の見分け方
ここまでのことが理解できたら、ルートがCのコードは全て理解できたようなものなのですが、コードはCのルートのコードばかりではない、それだけで作れる曲はないのです。ちょっとここで頭が混乱するようなことをお話しします。
次の音程は、上の段は全て3度、下の段は全て7度なので、見た目では同じ音程のように見えますが同じ音程でしょうか?
実は全てが同じ音程ではありません。
答えは次のようになります。
どうしてこのようになるのでしょうか?
それは、この五線という音の高さを表すグラフの目盛りが均等ではないからです。
普通のグラフは、目盛りが全て均等にできていますよね。でも、この五線は均等ではありません。線と間の一つ一つの間隔は全音ですが、第二線と第三線の間隔と第三線と第四線の間隔は半音なのです。ですから、五線上の度数は同じでも場所によって音程の種類が異なるのです。
でも、この考え方、ちょっと面倒ですよね?
ここで重要になるのがメジャー・スケール(長音階)なのです。これを覚えたら、コード・ネームの仕組みを全て理解できます。本当です!
メジャー・スケール上の音の組み合わせを基本に音程を考える
先ほど音程の最初の説明で、Cの音を主音(最初の音)としたメジャー・スケール上での音程の名称について説明しました。
これを基本として、全ての音程の種類を考えていただきたいのです。
これは、Dメジャー・スケール上だったらどうなるでしょうか?
Dメジャー・スケールは、こちらです。
Dメジャー・スケール上での音程は次の様になります。
これを元にして考えると、先ほどの音程の種類が理解できます。
Eメジャー・スケールとFメジャー・スケールは次の様になりますから、なぜ先ほどの音程があの様な音程だったのかの理由がわかります。
この様に、メジャー・スケール上の主音(スケールの出発点となる音)と各音の音程を基準として音程の種類は覚えてください。この考え方はそのままコード・ネームを覚えるために役に立ちます!
という訳で、ここで改めて、メジャー・スケールってどういうスケールだったかの確認です。
メジャー・スケール=major scaleは、主音から全音、全音、半音、全音、全音、全音、半音の間隔で 並べられた音の階段です
こんなにたくさん色々なこといっぺんに覚えられないよ〜
もちろんですよ!ここまでのことは、音楽学校の週1の理論のクラスだったら1ヶ月かけて勉強することです。少しずつ勉強してくださいね。
ここまでのことが身についてメジャー・スケール上で考えることに慣れてきたら、コード・ネームを覚えるのは実に簡単なんです。もうコード・ネームを全部理解したようなものなんですよ!
まとめ
・コード・ネームの英語のアルファベットは、コードの一番下の音ルート(root)を表している。
・コード・ネームの数字は、ルートと各音との音程を表している・
・音程とは、音と音との間隔のことである。
・音程は、メジャー・スケールの最初の音(主音)とメジャー・スケール上のそれぞれの音との音程を基本にして覚えるとよい。
参考文献 : 音楽学校MESAR HAUS THEORY STEPⅠ (BY MASAHIKO SATOH)