アドリブの第一歩はコレで!ペンタトニック・スケールで簡単アドリブに挑戦しよう!

皆さん、ジャズ・ピアノと聞いて、まず『なんか怖い!』と感じるのはアドリブのことではないでしょうか?ここでは、アドリブが簡単にできる、すぐに使える方法を説明します。

アドリブは、憧れであると同時にとても難しいことのように感じるのではないでしょうか?

まさしく私がそうでした。

ピアノの学習は、ほとんどの人が楽譜を弾く練習から入っていると思います。私も小学一年生からクラシックピアノ一筋でした。楽譜がないのに一体何を弾くと言うのでしょう???

軽音楽部に入ったばかりの高校一年生の私は途方に暮れました。ギターの人たちは速弾きソロみたいなのバリバリ弾けてるし、キーボードの先輩たちもオルガンっぽい音でカッコいいことやってるし、どうやるんだろう?????って不思議でたまりませんでした。

当時は今のように情報も多くなく教則本も少なくて、もちろんネットもない、そして教えてくれる先生もいない、まだクラシックピアノを習っていてその先生は軽音楽全般が好きではないという状況の中、わからないまま、コピー譜を弾くだけの軽音楽部時代を過ごしてしまいました。

その間に、ロックのレコード(CDではない・・・)を買う傍らチック・コリアやキース・ジャレットのレコードを買って聞いて、ますます「はぁ〜?コレってどうなってるの?」と疑問だらけになり(最初に買ったアーチストが難しすぎたね)大学進学のために東京に出てきた後、ようやくジャズという音楽にたどり着いたのでした。ジャズの勉強したらアドリブができそう・・・と。

高校生の時、今のように情報がたくさんあって『とりあえずこの音階を使えば良いんだよ!』って教えてくれる人がいたら私だってアドリブ出来たのに!って今思うんです。

そこで、ここでは、そのために有効な最強スケール「ペンタトニック・スケール」について説明したいと思います。

これさえ知ってれば何とかなるぞ!ってスケール(音階)です!

目次

ペンタトニック・スケール(pentatonic scale)とは?

ペンタトニック・スケールは複数の種類があり、民族音楽の歌い回しに使われているスケールもあります。

例えば、こんなスケールもあります。

琉球音階

とか。

このスケールなんて、並べて弾くだけでそれっぽいでしょう?

読者代表リディア

なんか沖縄の空と海が見えてきた

渥美知世

あら沖縄に連れて行ったことあったっけ?
まあいいわ。。。
そうなのよ。
この音階を並べて弾くだけで沖縄っぽくなるのよ

音階を並べて弾くだけで、その民族音楽特有の歌い回しになるんですね。

では、ジャズでは、どんなペンタトニック・スケールを使うのが有効的でしょうか?

今回はジャズでのアドリブに使うペンタトニック・スケールについてお話します。

メジャー・ペンタトニックとマイナー・ペンタトニック

ここで、2つのペンタトニック・スケールを見てみましょう。

メジャー・ペンタトニック・スケールとマイナー・ペンタトニック・スケールです。

①メジャー・ペンタトニック・スケール

C Major Pentatonic Scale

これは、使い方次第で、日本の古い演歌っぽくなります。

読者代表リディア

ドーーレミソ ラドレ ミーミミミー レーミレド ラソミ ソーソソソー

渥美知世

そうそう
上手に歌えたね

なので、ジャズでは、このスケールを次のように感じて演奏するのをお勧めします。

②マイナー・ペンタトニック・スケール

A minor Pentatonic Scale

これは、①のスケールを、Aの音から弾くスケールですね。

②のスケールは、ブルースペンタトニック・スケールとも呼ばれ、ブルースの歌い回しを集約したスケールです。ですから、、どちらかと言えば、①のスケールより2のスケールをイメージして使った方が、ジャズには有効的かと思います。

読者代表リディア

でも、それって結局、音は同じでしょ・・・

渥美知世

音は同じだけど、中心になる音が違うのよ。それを意識するだけで
フレーズは変わってくるの。

構成音は同じですが、フレーズを考える際に中心となる音を短3度下の平行調の主音にすることで、演歌調にならないでブルースっぽい歌い回しになるんです。

では、ちょっと弾いてみますね。

コード進行は、Dm7ーG7ーCM7ーA7

5つの音だけを使って、Aの音が軸になるように意識して弾きました。

読者代表リディア

へぇ けっこう何とかなるもんだね

渥美知世

でしょ。リディアもカラオケに合わせて試してみてね

渥美知世

マイナー・ペンタトニックスケール、いかがでしたか? アドリブの初めの一歩として是非試してみてください。

コードの押さえ方(Voicing=ヴォイシング)は、下記のページで説明したものを使っています。

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この記事を書いた人

tomoyo atsumiのアバター tomoyo atsumi Jazz Pianist / Composer

音楽学校で30年間にわたり講師を務めてきた経験をお伝えするために当サイトを執筆、運営しています。ポピュラー・ピアノやジャズ・ピアノを弾けるようになるために取り組んできた方法や知識を中心に読者の皆さまのお役に立つ情報を公開しています。

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