「ほとんど何も書いてない・・・」
「暗号みたいなものが書いてあるだけ・・・」
「こんな譜面見てどうやって弾いているんですか?」
私が演奏している時ピアノの上にのっている譜面を見て驚いた人たちが言ったことです。
ピアノの楽譜というと、音符がたくさん書いてあってとても難しい譜面を想像すると思いますが、ジャズミュージシャンが使っている譜面は、多くの場合、一段の譜面でメロディとその上に何やら暗号のような記号が書かれているだけのとてもシンプルなものです。
難しい譜面読めないんでしょ?
それはまぁちょっと私はそういうこともある。痛いところをつかれたわ。でも、難しい譜面を読んでその通りに弾くより自分で考えて弾く方が楽しいんですよね。
今はこんな私も高校生まではクラシックピアノを習っていて譜面に書いてあることしか弾けませんでした。(譜面通りに弾けていたかどうかは覚えてませんが)
高校時代に軽音楽部に所属してロックバンドのキーボードを担当していましたが、コピー譜を弾くだけで「アドリブやってみて」と言われても全くお手上げ状態でした。
何故譜面に書いていないことを弾くことができるのか?一体何を弾いているのか?さっぱりわからなくて不思議でたまりませんでした。
その謎を解く重要な鍵となるのが、メロディの上に書いてある暗号のような記号コード・ネーム(chord name)なのです。
C、CM7、Dm7、G7、Bdim7、Asus7・・・・・・こんなようなアルファベットと数字の組み合わせによる記号ですね。
和音を記号化したもので、演奏をするための目安となります。これらを元にしてハーモニーやフレーズを考えることができます。
「そんなことができるようになるためには、どうやらジャズというものを勉強するのがいいらしい・・・」ということに思いが至り、大学入学を機に大学の勉強より優先してジャズの勉強を始めました。
コード・ネームはとても奥が深いもので、そこからたくさんの情報を読み取ることができます。
これから、そのようなコード・ネームから読み取れる情報を中心に、ジャズピアノが弾けるようになるために私が勉強してきたことをお伝えしていきたいと思います。
ジャズはマジックじゃない。段階的に勉強して練習していけば誰でもできるようになります。