「楽譜を読むのは難しい」と思っている方は多いと思います。楽譜を読まないで、ただ丸暗記して曲を弾く方法もあるにはあると思います。でもそれだといつまで経っても曲を丸暗記するしかないんですよね。応用が効かないと言うか、根本的な進歩がないと言うか・・・・・よっぽど記憶力が良い人でないと時間がかかり過ぎるし効率が悪いです。
やっぱり楽譜読まなきゃいけないんだ?
難しい楽譜は読めなくていいけど、シンプルな楽譜は読めた方が結局のところ便利なんですよ!
ちょっとだけ頑張って、簡単な楽譜を読めるようにしましょう!
音の高さの表記
五線
音の高さや長さなどは、五線と言う5本の線上に表します。
下から数えて、第一線、第二線、第三線、第四線、第五線と呼びます。
音符が五線の「線」と線と線の間のスペース「間」(かん)のどこにあるかによっって音の高さを表します。5本の線におさまらない高さの音は加線して書き記します。
五線とは、一種のグラフのようなものと考えるとわかりやすいと思います。縦軸が音の高さを表し、横軸が時間の流れを表します。
五線上で高い位置にある音符の方が低い位置にある音符より実際の音の高さも高くなります。
音符とは、音を記すための記号で、五線上のどこにあるかによって音の高さを、その形によって音の長さを表します。
五線上の音と鍵盤上の音との関係
五線上に書かれている音と鍵盤の位置との関係は次のようになります。
音の長さの表記
五線上に様々な形の音符が並んでいます。先に説明したように音符がどこにあるかによって音の高さが表され、音の長さは音符の形によって表されます。
拍と拍子
音符の形の勉強をする前に、音の長さを感じる基準について知っておきましょう。
リズムを感じる基本単位を拍(はく)と言い、拍が一定のテンポを 保つことがポピュラー・ミュージックでは重要な要素です。 連続する拍に規則的に生じる周期を拍子(ひょうし)と言い、音楽 はその周期に乗って時間軸を進んでいきます。
この拍を表すのが、いわゆる クリック(Click)です。練習する時 はクリックに合わせてテンポを保ちながら音符の長さを正確に 弾くことが上達のための大切なポイントです。
上記の譜面をクリックを鳴らしながら演奏したのが次の音源です。クリックがなっているところが拍を感じる場所です。
拍子記号
リズムを感じる周期を表す記号を拍子記号(ひょうしきごう)と言い、分数の形で表され、分母が基本単位となる音符、分子が一つの周期の拍数 を表します。 五線上の曲の冒頭に、左から、音部記号、調号、拍子記号の順番に 記されます。
四分の四拍子は、多くの場合、 C (common time) と表記され ます。
小節
譜面上で拍子ごとに区切られた部分を小節と言い、五線を縦線で 区切ります。その縦線を、小節線(バー・ライン)と言い、曲中で節目となるような所は、複縦線(ダブル・バー)にします。
音符の形と長さ
基本的な音符の形と長さの関係は次のようになります。
音符の右横に点が付いた、付点音符は元の音符の1.5倍の長さに なります。
休符の形と長さ
音が鳴っていない時間の長さを表す記号を休符と呼びます。
基本的な休符の形と長さの関係は次のようになります。付点の休符は音符と同じように1.5倍の長さになります。
だいたい分かったけど、なかなか覚えられそうもないなあ〜
丸暗記するのは難しいです。覚えるというより実際に弾きながら段々慣れていけばいいですよ。
アイキャッチは Annalise BatistaによるPixabayからの画像